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円覚寺 宝物風入 2012年

円覚寺

舎利殿
舎利殿

円覚寺では毎年、11月3日を含む三日間に宝物風入を行います。普段は見ることのできない宝物が展示されるのです。また、国宝である舎利殿も一般公開されます。11月3日は円覚寺の開山、無学祖元の命日です。

2012年11月3日に円覚寺を訪れました。まずは舎利殿を見に行きました。舎利殿は本当に美しい建物で感動しました。開山当時の建物ではなく、よそのお寺の仏殿を移築したもので室町時代の建物だそうです。

屋根の反り具合とか、軒下の垂木(たるき)が上の屋根は扇形になっていて下の屋根はまっすぐになっているところとか、凝った作りになっています。屋根はこけら葺きというもので、さわらの木で葺いてあるそうです。

見ることができるのは外観のみで中には入れませんが、普段はこんなに近くでみることができませんから、やはり来て良かったです。

舎利殿の真後ろには開山堂があり横からみるとちらっと姿が見えました。

舎利殿の向かって右側には修行をする場所があり寝起きもここでするようです。ちらっと覗いてみるとほんとに一人1畳ほどのスペースで、身の回りのものを置く場所と布団をしまっておく場所がありました。

舎利殿を見た後は、いよいよ宝物の展示を見に行きます。展示の場所は方丈です。通常の拝観料とは別に方丈の手前で特別拝観料500円を払います。

五百羅漢図がずらりと並べられていました。一幅に10人ずつ描かれているので全部で五十幅あることになります。最初は一つ一つ見ていたのですが、だんだん見切れなくなりました。いまでこそ色あせてよーく目を凝らしてみないとわからないのですが書き上げた当時は色鮮やかな絵だったと思います。鮮やかな色を想像しながら見ていきました。

五百羅漢図もそうですが他に十六羅漢図もあって、こちらは表情が本当に生き生きとしていて面白い。じーっと見ていて思ったのですがコミカルまるでマンガのようです。

その他、誰々の書などがたくさんあるのですが、何百年も前に歴史でならった名前を知っている人が実際に書いたものがここにあるかと思うとけっこう感慨深いものがあります。

年に一度ですが是非一度見るといいと思います。

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