霊光寺は江ノ電の七里ヶ浜駅から歩いて15分ほどのところにあります。腰越周辺の龍口寺や片瀬八ヶ寺とも鎌倉駅周辺の多くのお寺とも離れた場所です。霊光寺は日蓮上人が雨乞いをした田辺ヶ池のほとりに作られたお寺だということです。
七里ヶ浜駅を降りて左手に行合川という川が流れておりそこにかかるのが行合橋です。日蓮が龍ノ口で処刑されようとしたときに突然の雷雨で処刑ができなくなくなり、それを知らせる使者と幕府から処刑中止を知らせる使者とがここで出会ったことから名付けられたそうです。ちなみに海側の134号線が通る橋も行合橋です。
橋を渡って左に回り込むように江ノ電を越えてしばらく歩くと霊光寺と雨乞いの池があります。霊光寺の山門への入り口はわかりにくく、私は池を最初に見つけて、池に面したお寺の通用門から入ってしまいました。
お寺の階段を上ると日蓮上人の像があります。その脇に「日蓮大菩薩祈雨之旧跡也」と刻まれた石塔があります。「旧」の字はおそらく古い漢字です。雨乞い伝説の池のそばからこの石塔が出土したことから日蓮上人像と本堂を建てたのが霊光寺の始まりとのことです。