日蓮が「立正安国論」を書くと、幕府は処刑するために龍ノ口へ連行しました。日蓮はあやういところで処刑を免れましたが、これを「龍ノ口法難」と呼んでいます。その刑場があった場所に建てられたのが龍口寺です。
江ノ電の江ノ島駅の近くにあります。仁王門をくぐり階段を上って山門から中に入ると広い境内です。正面に大きな本堂が見えます。ごーんと鐘の音が響くのでなんだろうと思うと、ここは右手の鐘楼で鐘を突くことができるため、参拝客が鳴らしているのです。
本堂の右奥に珍しい木造の五重塔があります。木造の五重塔は神奈川では唯一だそうです。
左奥には七面堂という七面大明神を祀ったお堂があります。お寺の奥に神様を祀っているのはよくみかけます。
さらに登ると山の上に仏舎利塔があります。真っ白な塔の上部が金色に光っていて遠くからも目立ちます。塔の上から江ノ島の海がよく見えます。